●第1ヒート
横一線のゴールは写真判定へ……牧野が激闘を制してチャンピオン獲得!
“M4サーカス”に今年から加わったM4カデットクラスは、いよいよ最初のシーズンを締めくくる東西統一戦へ。舞台は三重県・鈴鹿サーキット南コース。国際レースも開催される、世界屈指の高速トラックだ。
ここにポイントリーダーとして臨むのは、西地域で開幕から6戦連続ポールtoウィンを果たし126点を稼ぎ出した牧野任祐(10)。腕の負傷で第8・9戦を欠場した牧野だが、「もう大丈夫。痛みもありません」という。それに続くのが、東地域で4勝し104点を挙げた川田陽介(8)。87点でランキング3位につける東地域の紙屋隆太郎(10)までが、初代チャンピオン就任の可能性を有している。
決勝日の空は快晴。空気はキンと冷え、最高のレースコンディションだ。タイムトライアルで出走27台のトップに立ったのは、やはり牧野。2番手の柴田竜成(10)のタイムをコンマ4秒も上回る、圧倒的な速さだった。
10周の決勝が始まると、新井大智(10)が3番グリッドから2番手に浮上。その後ろには遠藤照剛(9)、山口大樹(8)、柴田、高橋知己(9)がズラリと続いて群れを成す。3周目、新井が1コーナーで牧野の前へ。牧野はヘアピンで辛くもトップを奪い返す。7周目、8周目にも新井が牧野をパスし、それを牧野が抜き返す場面が。TTでは圧巻の速さを見せつけた牧野だったが、決勝では逃げ切ることができない。トップグループは6台一丸の揉み合いのまま、終盤戦へと向かって行った。
そして勝負は最終ラップへ。いよいよバトルが激化したトップグループは、ダンゴ状態で最終コーナーに突入し、立ち上がりで左右に散って我先にとチェッカーを目指す。フィニッシュは数台が横一線だ。ビデオ判定に持ち込まれた結末は、牧野の優勝。2位柴田とは実に1000分の4秒差だった。3位遠藤と4位新井もわずか1000分の34秒の差だ。一方、川田は10位、紙屋は17位に。この瞬間、牧野のチャンピオン獲得が決定した。
1位牧野任祐 2位柴田竜成 3位遠藤照剛
●第2ヒート
初代王者・牧野が偉業を達成!全戦ポールtoウィンでシリーズを終える
午後を迎えて気温は上昇、まぶしい日差しの下で2007シリーズ最後の戦いは始まった。
初代チャンピオン就任を決めたばかりの牧野任祐(10)は、このタイムトライアルでもトップタイムをマークしてポールを獲った。好調を持続する柴田竜成(10)が0.078秒差で2番手に。王座を牧野に奪われた川田陽介(8)が、ようやく調子を上げて3番手。4番手の山口大樹(8)に続き、西島紫野(10)が5番手、西尾和早(9)をはさみ奥田もも(8)が7番手と、女性ドライバーも健闘を見せた。
決勝では牧野と柴田がグリッドどおりの位置でスタート、西尾が3番手にジャンプアップした。西島はオープニングラップでスピン、優勝争いから無念の脱落だ。
牧野はこのレースでも逃げることは許されないが、落ち着いてトップを走り、10台以上が1列につながる戦いを牽引する。その後方では、新井大智(10)が11番グリッドからグイグイと順位を上げ、4周目には2番手へ。勢いに乗る新井は6周目、1コーナーで牧野のインを刺す。ついにトップが替わった。
だが、ここでも牧野に焦りの色はなし。7周目に新井をパスして先頭を奪い返した。すると、今度は柴田がヘアピン立ち上がりで新井にチャージ、新井がかろうじて押さえる。このレコードラインを外しながらの攻防が、牧野を利した。背後のマシンが揉み合う隙に、リードを構築。ようやく自分のリズムで走れるようになった牧野は、一気にアドバンテージを開いていく。優勝は、またも牧野。出場した8戦すべてでポール・トゥ・ウィンという快挙だ。「100点以上を付けられるシーズンでした。来年も出るレースは全部勝ちます!」と、牧野の顔に快心の笑顔がこぼれる。
レース終盤、牧野の後方では柴田、新井、奥田、内谷晟那(10)らの戦いが勃発した。ここでは柴田が新井の猛攻を退けて2位に。新井は3位でフィニッシュ。それに奥田と内谷も僅差で続いてチェッカーをくぐった。

1位牧野任祐 2位柴田竜成 3位新井大智
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