●第1ヒート
ランキング2位の立石が優勝ポイントリーダー玉川は6位に
ランドファイナルには、東西両地域から20名の上位ランカーが集まった。そこにチャンピオンの最有力候補として臨むのは、西地域の玉川勇多(17)。全レースでコンスタントに上位入賞を繰り返し、ここまで106点を積み上げた。昨年は同じ鈴鹿での東西統一戦で和田浩二にタイトルを奪われた玉川にとって、今回はリベンジが掛かった一戦だ。ただし、96点でランキング2位につける東地域の立石燎汰(14)、95点で同3位につける西地域の蒲生尚弥(17)をはじめ、計算上はランキング13番手までがタイトル獲得の可能性を残しているとあって、チャンピオン争奪戦はまったく予断を許さない状況だ。
タイムトライアルでトップタイムを叩き出したのは中村真志(16)。開幕戦の勢いを取り戻した横山直輝(15)が2番手に。グリッド2列目には西本直樹(21)と西林数貴(20)が並び、立石は5番グリッド。大会前日からやや不調が続く玉川は6番グリッドだ。
12周の決勝は、中村のリードのままスタート。2番手に西本が上がり、「早め早めに仕掛けて積極的に戦いたい」と語っていた立石が3番手に浮上。西林は大きく順位を落とした。
レースが中盤に入ると、スタートで後退した横山が順位を取り戻し、5周目には中村もかわして先頭に立った。それに続いたのが立石。6周目の3コーナーで前2台を一気にパスしてトップを奪った。すると9周目、1コーナーで2位争いを繰り広げる横山と中村のペースがわずかに落ちた。このチャンスを逃さず、立石が若干のリードを構築。さらに2位争いの激化に乗じて、立石は後続を突き離した。混戦の勝者は立石だった。「絶対に気持ちで負けないレースをしようと思った」という立石は、第2戦以来となる久々の優勝だ。
2位中村、3位横山に続き、近藤翼(18)が12台抜きの大躍進で4位フィニッシュ。西本は最終ラップの攻防に破れ7位に後退。玉川は全力を尽くしての戦いで6位となった。
1位立石瞭汰 2位中村真志 3位横山直輝
●第2ヒート
2名が同点首位の最終決戦立石が4勝目で王座を手中に
2007シリーズは全10戦中9戦を終え、玉川勇多(17)も立石燎汰(14)も116点。両者が横一線でポイントレースの首位に並んだ。最終戦にチャンピオン候補として残ったのは、このふたりに加えて、99点の中村真志(16)と、98点の蒲生尚弥(17)だ。
緊迫感が漂うこの決戦で、ポールを獲得したのは山田真之亮(14)。好調をキープする中村は2番グリッドに。グリッド2列目に伊藤直登(14)と西本直樹(21)が続き、立石は5番グリッド、蒲生は6番グリッドに。一方、玉川は原因不明の不調が好転するどころ悪化をたどり、9番グリッドと苦しい状況だ。
レースはグリッド上位5席のマシンがトップグループを成して展開された。3周目、中村が山田をパスして先頭へ。これを期に山田は順位を落としていく。代わって西本が2番手、立石が3番手へ。6周目、西本と立石が相次ぎ中村をかわすが、中村は2周でトップに復帰。西本はバトルの中で後続の群れに逆転を許し、7番手に陥落した。トップグループには終盤、11番グリッドの三村壮太郎(16)も参入。その前方で優勝争いを繰り広げるのは、中村と立石だ。対して玉川は不調がますます深刻になり、後方集団に飲み込まれていく。
中村の真後ろで敵を観察した立石は、ゴールへの戦略を決めた。「真志君は速い。チャンスは1コーナーしかない」。それを実行に移したのは最終ラップ。狙い通り1コーナーで中村のインを突き、立石がトップに。残る1周弱、立石は抜きどころの多い鈴鹿のコースで、懸命に中村の逆襲の芽を摘む。その努力は実った。普段のクールなキャラクターをかなぐり捨て、ファイターの横顔をあらわにした立石が、堂々の2連勝でチャンピオン獲得だ。
2位中村に続いて、横山直輝(15)が9台抜きで3位に。玉川は14位フィニッシュで、今年もランキング2位に。レース終了後、呆然と立ち尽くす玉川の背中が、レースの厳しさと残酷さを如実に物語っていた。
1位立石瞭汰 2位中村真志 3位横山直輝
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