●第1ヒート
6台一丸のバトルを制して藪下が歓喜の初優勝
2007東地域シリーズ最後の大会。M4サーカスは今季の開幕を迎えた地、オートパラダイス御殿場へと戻ってきた。
朝方の雨はいったん上がり、1周計測のタイムトライアルが始まる頃には、コースは全体がしっとり濡れた状態に。路面が徐々に乾いていく中でトップタイムをマークしたのは、最後から2番目にコースインした紙屋隆太郎(10)。これで2戦連続のポール獲得だ。2番手のタイムは松本和也(7)。3・4番手には河口天斗(10)と高渕凌(11)が続いた。
11周の決勝は、日差しが注ぐ空から細かい雨が舞う難しいコンディションの中で始まった。オープニングラップに松本が先頭を奪うと、2周目に紙屋がトップを奪還。その後ろには河口、高渕、鈴木海南斗(10)、藪下将吾(9)、奥田もも(9)が続き、7台がズラリ一列に連なってトップグループを形成している。
3周目、鈴木がバトルの中のスピンで脱落。それでも先頭集団は崩れない。トップは再び松本へ。それに続いて2番手に上がった河口が、4周目に松本をかわし3人目のラップリーダーに。ここからレースは河口のリードでラップを消化していく。2番手以降も、たびたび順位を入れ替えながらも河口のテールを離さない。大集団による優勝争いは一瞬の油断も許されない状態が続いていった。
そんな中で順位を上げてきたのが藪下。レースが中盤に入ると、先頭集団の最後尾から着々と前のマシンを抜き、9周目には松本を下して2番手に上がってきた。そして迎えた最終ラップ、6コーナー進入で藪下がトップ河口のインに並び、ブレーキ勝負の末に前へ。河口も再逆転を狙うが、藪下はその攻撃に耐え切る。熱戦の凱歌は藪下に上がった。初優勝を飾った藪下は、「絶対1位になるんだと思って走りました。最高です!」とニコニコ顔だ。河口に続き、前戦のウィナー奥田が最終ラップに松本をかわして3位に。ポールの紙屋は悔しい5位フィニッシュに終わった。
表彰式 優勝:藪下将吾 2位:河口天斗 3位:奥田もも
●第2ヒート
最終ラップの逆転劇で川田が4勝目をゲット!
午後に入って雲は姿を減らし、コース上空には青空が広がった。だが、時折舞う細かい雨粒が断続的にヘルメットを濡らす。分単位で変化するドライバー泣かせの天候は、第2レースを迎えても変わることはなかった。
ポールに着いたのはまたも紙屋隆太郎(10)。これで3戦連続、4度目のTTトップ獲得だ。2番グリッドに並んだのは高橋知己(9)。グリッド2列目はポイントリーダーの川田陽介(8)と松本和也(7)だ。
決勝のスタートでは川田が2番手、5番グリッドの鈴木海南斗(10)が3番手に浮上。高橋は6番手、松本は7番手に後退した。紙屋は後続をやや引き離してオープニングラップを終えるが、2周目に入ると川田と鈴木が紙屋のテールを捕らえる。先頭集団はこの3台。河口天斗(10)と高橋のセカンドグループに1秒弱の差をつけてラップを重ねていく。
ここで闘志あふれるレースを見せたのが鈴木。4周目に川田をかわして2番手に上がると、たびたび紙屋を抜いて先頭を奪う。しかし、紙屋は鈴木に先行されるたび、すかさず再逆転してラップリーダーの座をキープしていく。紙屋と鈴木のバトルの真後ろで、3番手の川田は鳴りを潜めたままだ。
ラスト2周、またも空から雨粒が。ここで優勝争いの行方が大きく動いた。限界ギリギリの追走を続けていた鈴木が2コーナー立ち上がりでコースアウトしたのだ。これで勝負は紙屋と川田の一騎討ちに。巡ってきたビッグチャンスに、川田がついに動いた。最終ラップの2コーナー立ち上がりで紙屋に並びかけると、バックストレッチで先頭へ。最後のドラマで、勝利は川田のものとなった。川田は車検場にマシンを停めるや、大声で「シャーッ!」。すっかりお馴染みとなった勝利の雄叫びが、二度三度とパドックに響いた。4勝目を飾った川田は、東地域のチャンピオンも獲得だ。2位紙屋に続き、高橋の追撃を凌いだ河口が3位でフィニッシュを果たした。

表彰式 優勝:川田陽介 2位:紙屋隆太郎 3位:河口天斗
もどる