●第1ヒート
スタートで一閃!復調の笹原が独走ウィン
乾きかけのコースで行なわれた1周アタックのタイムトライアルで、一番時計を叩き出したのは山口和善(13)。前大会を欠場、ランキング13番手に留まる新鋭が、東地域最後の大会に至ってついに頭角を現した。山口と約0.3秒差で2番グリッドとなったのは今橋隆司(13)。ポイントリーダーの笹原右京(11)は3番グリッドに。その横のグリッドには最年少の平賀勇輝(9)が並んだ。
このレース最大のドラマは、1周目に控えていた。笹原が気迫あふれるスタートで2番手に上がると、6コーナーで山口をパス、先頭へ躍り出るや一気にリードを広げたのだ。
笹原の後方では、平賀が2周目にコースを外れて後退、4周目には山口が今橋を再逆転して2番手に上がる。揉み合う後続を尻目に、笹原は他車をコンマ5秒も上回るタイムで周回を重ねて独走。ドライの路面に、空から前触れなく雨が降っては止むが、そんな天のいたずらも笹原の快走を阻むことはできなかった。チェッカーの瞬間、トップと2番手の間隔は8秒以上。笹原の圧勝だ。前回のもてぎ大会が苦い結果に終わり、「今回は絶対2連勝するつもりで来ました」という笹原。その決意を体現する堂々の今季5勝目だった。
一方、セカンドグループでは山口、今橋、福住仁嶺(10)の3台による戦いが繰り広げられた。7周目、今橋が2番手へ、福住が3番手へ上がると、一気にバトルがヒートアップ。だが、最終コーナーで福住に仕掛けた山口がスピンを喫し、そのリヤに福住が乗り上げて2台がストップしてしまった。ピットに引き戻されたマシンに座ったままステアリングに顔を埋める、無念の山口。これで単独走行となった今橋が2位フィニッシュを遂げた。
表彰台の最後の一席を争う最終ラップの戦いは、4台一丸の中でグループの先頭に立った佐竹航(11)がオーバーランしたことで決着。橋本隼(11)が山浦聖人(11)を真後ろに引き連れ3位でゴールした。
表彰式 優勝:笹原右京 2位:今橋隆司 3位:橋本隼
●第2ヒート
またも独走の笹原が6勝目総合ランキングの首位で最終戦へ
まだ湿ったコースで行なわれた10分間のタイムトライアルでは、今橋隆司(13)と笹原右京(11)がタンデム走行でタイム更新合戦を繰り広げた末、今橋が今季初のポールを手に入れた。3番手のタイムは躍進が目を引く山口和善(13)。4番グリッドには福住仁嶺(10)が続いた。
13周の決勝は、第7戦を再現するかのような展開となった。ローリングの隊列にスタートフラッグが降られると、今橋は1コーナーに向かいながら真横の笹原を牽制するが、笹原は落ち着いた対応でこれをくぐり抜けアウト側から今橋の前へ。あとはトップに立った笹原が、他を圧倒するタイムで時おり雨がパラつくコースを駆け抜け、ゴールに向かってひらすら独走するだけだった。
「今日は天気がけっこう変わるので、それだけ気をつけて走りました」と、快心の笑みをこぼす笹原。もてぎで味わった悔しさは、文句ナシの2連勝できっちり晴らした。これで6つの勝利を並べ、有効ポイント123点で東地域のチャンピオンを獲得。東西総合のポイントランキングでも、西地域首位の上野豪に18点の差を付けてトップに立った。残るは東西統一最終戦。笹原は2年連続チャンピオンの獲得と、昨年達成できなかった1位チェッカーを胸に期して鈴鹿に挑む。
一方、2位争いは混迷の展開に。今橋に山口が襲い掛かり、さらに大坪亨(11)、福住、橋本隼(11)もこの戦いに参入してきた。その群れの中から、レースが中盤を迎えるあたりで今橋、福住、大坪の3台が抜け出してバトルを展開。結果、8周目に今橋をオーバーテイクした福住が、背後で激化する今橋と大坪のバトルに乗じてギャップを築き、2位でチェッカーをくぐった。3位表彰台は、最終ラップの逆転で大坪のものに。今橋は健闘及ばず4位に留まったが、ポイントを積み重ねて東地域のランキング3位に浮上した。
表彰式 優勝:笹原右京 2位:福住仁嶺 3位:大坪亨
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